全力と本気になれない理由と2つの違い
- 2020.05.28
- 言葉
こんにちは、アズマカイトです( ´ ▽ ` )
「全力」と「本気」
何だか似ていて、どっちがどうなの?と聞かれると
『えっと、、、〜」ってなりませんか?
今回は似ているようで違う「全力」と「本気」の言葉を取り上げていきたいと思います。
言葉としての定義
まずはネット辞書や辞典でこの2つの言葉を調べて見ると、
全力、、、もっている限りの力、ありったけの力
本気、、、真面目な氣持ち、真剣な氣持ち
ここだけでも少し違いが見えてきましたよね。
「全力」はチカラという漢字が入っている通り、チカラを指し、
「本気」は気(氣)という漢字が入っている通り、氣持ちを表しています。
普通に意味が知りたかった人はここまでで、大丈夫♪
ここからはワタシの個人的な意味や解釈も多く入ってきますので、ご興味のある方は覗いてみてくれたらと思います。
「全力」の意味と解釈
漢字からして、「全ての力」とある通り、辞書にあるままです。
その中でも行動をすることやアクションを起こす事が基準になってきます。
ただ多くの人が勘違いしやすいのが「体力」だけを使うわけではありません。
体力はもちろん、知力、コミュニケーション能力、分析力、指導力など、ありとあらゆる能力を駆使して物事に当たる事を「全力」と呼びます。
まさに文字通り、自分の持つ「全ての力」を使うのでここ一番の勝負時に使用するイメージですね。
ワタシの中では目的のためなら手段を選ばない時に使うイメージもあります(笑)
全ての力を使うので、全力を出した後は本当に疲れます。
ただ「疲れるから」という理由ではなく、全力を出さない傾向がワタシたちにはあるんですね。
全力を出せない本当の原因とは?
よく「全力を出せない」というご相談を受けることがあります。
その多くの原因は「出せない」ではなく「出さない」ようにしているからなんです。
出さないようにしているのは無意識なので、出せないと思っているんですね。
出さない大きな理由の1つ。
それは「怖いから」です。
なぜなら全力は今持っている自分の全てのチカラです。
もし、その全ての力を結集しても目の前の問題や壁をクリアできなければどうでしょう?
プロジェクトが失敗した、受験に合格できなかった、競技で優勝できなかった。
全力を出した場合、負けた事を誰かのせいにすることは出来ません。
言い訳のしようもなく、自分の責任なんですね。
それは同時に今の自分のレベルを突きつけられる行為でもあるということ。
全力とは弱い自分や、出来ない自分、不甲斐ない自分など、人に見せたく無い自分と否が応でも向き合う行為と言えるんです。
けれど本気で自分と向き合うことだから、成長もするし、負けて悔し涙を流せる、勝って喜びの涙を流せる。
オリンピックや甲子園など、スポーツがワタシたちを感動させてくれるのはパフォーマンスや結果が良かったのではなく、弱い自分に向き合い続け勝利した姿や、負けて悔し涙を流すその心情に心が動かされるからではないでしょうか。
「本気」の意味と解釈
続いての本気ですが、全力に対して、心持ちやマインド重視ですね。
取り組む姿勢や自分自身の在り方、物事の捉え方など、内面で行う事が多くあります。
だからこそ漢字も「気」(氣)が使われています。
余談ですが、旧字体の「氣」の方がエネルギーが高いと言われています。
理由としては、今の漢字の「メ」はエネルギーを閉じ込める、〆るとされ、
旧字体の「米」は生命力であり、また八方へとエネルギーが拡がっていく形を現しているそうです。
この辺りもまた別の回で詳しく書いていこうと思います( ´ ▽ ` )
話を戻しまして、、
本気と全力はどちらか一方だけではなく、二つ揃って初めて「本気」であり「全力」であるとワタシは感じます。
心と身体がセットである様に、この2つも揃うことで本当の意味をなす。
本気のない全力は、ただただ突っ走っているだけになりますし、
全力のない本気はそもそも手抜きなので本気ではないでしょう。
ただ順番としては心が全ての土台となるので、まず本気があります。
やりたい事だと本気が出るのか?
本気についても、「本気になれない」というご相談をよく聞きます。
よく聞くのが、「やりたい事じゃないから本気になれない」
ですが本気の意味を見てきた通り、本気になるのに「好き」「やりたい」は実は関係ないのです。
本気とは取り組む姿勢ですから、どんな氣持ちを持って目の前の物事に取り組んでいくのか?
もちろん好きなことややりたいことなら、気合も入るし行動にも起こしやすいでしょう。
しかし程度の差であり、本気になれるかなれないかとは別問題なんですね。
本気は好きかどうかではなく、普段からどれだけ本気スイッチを入れているかが重要になってきます。
心は、今までの考え方のクセや思考のクセで作られています。
それが性格や在り方として、行動を決めているんですね。
本気も普段から使っている人はすぐに入れる事が出来ますし、逆にあまり使ってない人はなかなか本気モードになれません。
それは目の前に好きな事、やりたい事が来ても、実はスイッチの効きが悪いと本気になれなかったりするのです。
皆さんの中にも、好きな事なのに本気になれない氣持ちを経験した事がある人もいるかも知れませんね。
もしかすると「自分は好きな事にも熱くなれない人間なんだ」と思った人もいるかも知れませんが安心してください♪
心はクセですから、ちゃんと意識しクセを直せば本気スイッチが入るようになります( ´ ▽ ` )
まずは「目の前のことに集中して取り組む」ことから慣れていきましょう♪( ´▽`)
全力と本気、似ているようで違う言葉。
本気の準備と全力の本番、と言ったように、セットで初めて意味をなる言葉なのではないかとワタシは思いました。
日本語は同じような似ている言葉が数多く存在しています。
諸外国の言葉と比べても、習得難易度が高いとされる日本語ですが、
それだけワタシたち日本人は自分や相手の「心の動きや機微」に敏感だった証拠かも知れませんね( ´ ▽ ` )
あの頃の僕らはきっと全力で少年だった 怯えてたら何も生まれない。
全力少年/スキマスイッチ
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