【直さなくて良い】ネガティブ思考3つのメリットと改善すべき2つのポイント
- 2021.07.06
- メンタル話
「どうしても物事をネガティブに考えてしまいます。もっと明るくポジティブに考えた方がいいとは思うのですが、どうしたら改善できるでしょうか?」
こんにちは、メンタルトレーナーのアズマカイトです。
今回はこちらのお悩みについて解説していきます。
本記事の内容
- ネガティブ思考のメリット
- デメリットと改善すべきポイント
- ネガティブ思考と上手に付き合うために今日からできること
物事を悲観的に捉えてしまったり、マイナスに考えてしまう。
こういったお悩みは尽きません。
実際、本屋などに行けば「ポジティブ思考」や「プラス思考」といった本がずらりと並んでいますから、あたかもネガティブが悪いように思ってしまいます。
しかし実はネガティブ思考にも多くのメリットが存在します。
この記事を書いている私自身いじめられっ子だった経験から、物事を悪く捉えてしまうネガティブ思考の人間でした。
現在はメンタルトレーナーとして約7年目。800名以上の方をサポートしていますが振り返るとネガティブ思考だったからこそ得ることができている能力がたくさんありました。
今回は私自身の経験も含め、ネガティブ思考のメリットとその中でも改善した方がいいポイントをお伝えしていきます。
ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
1.ネガティブ思考のメリット3つ
そもそもネガティブ思考とはどういったものを指すのかというと類義語にマイナス思考があります。
マイナス-しこう【マイナス思考】
何かにつけて、どうせ失敗するさ、私はだめなんだなどと悪い方向に考えが向くこと。物事を否定的にとらえる考え方。⇔プラス思考。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
このように言葉で見てもあまりいい印象は感じにくいですよね。
ですがネガティブ思考の特徴を見ていけばそこに存在するメリットも見えてきます。
・大きな失敗を避けられる
ネガティブ思考の大きな特徴としてうまくいかないことを予想します。
何かに挑戦したり新しいことを始めたりするときに楽観的にスタートすると思わぬ落とし穴や、取り返しにかなり時間がかかってしまう失敗をすることがあります。
しかしネガティブ思考のうまくいかないを前提とする考え方は物事の取り組みに慎重になり、その考え方はリスク回避に繋がっていきます。
そのため取り返しのつかないような大きな失敗というリスクを避けることになり、結果的に堅実で手堅い結果を積み重ねていくことに向いています。
・相手の気持ちを汲み取れ、安心感を与えられる
ネガティブ思考の人は相手からどう思われるかということを気にします。
その理由として自分の痛みに敏感だからですが、それは同時に相手への優しさや気遣いとしても発揮されます。
「こういう風に言うと怒るだろう」とか「この言い方は傷つくだろうな」といった風に相手の痛みに対しても考えられるので仕草や言葉選びにも慎重になります。
そのため相手にとっては自分を傷つけてこない優しい人という印象を持たれ安心感を与えることができます。
・物事の本質が見える
ネガティブ思考とは基本疑り深い性格をしています。
そのため周りがYESということでも「本当に?」と感じる場面が多々あるでしょう。
それはいわゆる常識や当たり前に隠された物事の本質を見えやすくしてくれる思考回路です。
そのため会議や議論などで物事の核心をついたり、本質を見抜いたりといったことができます。
またその能力は対人関係においても相手の深い部分を感じれるのでカウンセラーなどにも向いています。
2.デメリットと改善すべきポイント
ネガティブ思考は悪い事ではありません。
しかし物事にメリットしかないものというのは存在せずどんなものにもデメリットはあります。
ここではデメリットの中でも改善した方がいいものをご紹介していきます。
・気疲れしやすい
メリットの項目でもお話したように、相手の気持ちを考えて言動や言葉選びをしていくというのはかなり気を使います。
そのため家に帰ってきた途端どっと疲れが出てきたり、日頃から疲れがたまりやくなります。
疲れている時は心身ともに弱っているので、ネガティブ思考が過度に働いてしまいせっかくのメリットがうまく作用しない状態に陥ってしまいます。
ですので、ネガティブ思考の人は一般的な人よりも心身の健康に気を配っていくことが重要です。
・ネガティブ思考で感じた”感情”に振り回されやすい
ネガティブ思考が発端となって湧いてくる感情として『不安、焦り、恐怖』などがありますが、こうした感情が心の中いっぱいになるとそのことしか考えられなくなります。
落ち着いて考えればわかるものも、不安などの感情に振り回されてしまうことによって、上手くいかなかったり失敗してしまったりとネガティブ思考が原因でネガティブな結果を呼んでしまうこともあるのです。
これはネガティブな「思考」と「感情」が分かれていないことが原因です。
ネガティブ思考の方が良いパフォーマンスを出せないほとんどの理由がこの思考と感情が一緒になっていることと言ってもいいかもしれません。
3.自分のネガティブ思考と上手に付き合うために
1番大切なのはネガティブな思考と感情を分けて考えるということです。
ネガティブ思考とは”もしかすると〇〇なるかもしれない”といった望まない未来や結果を想像してしまうことです。
しかしこれはメリットの章でもお伝えしたようにリスク回避に必要な思考回路であり、成功者と言われる人たちはすべからく臆病でネガティブ思考であるとまで言われています。
ではネガティブを力に変える人とそうでない人では何が大きく違うのか?というと「感情」の捉え方です。
ネガティブを力に変えている人たちは感情に支配されません。
例えば望まない未来を想像し不安が湧いてきたときに「こういう未来になったら不安なんだな。」と冷静に受け止めたり、自分を理解しようとします。
一方でネガティブを力に変えれていない人たちはというと「こういう未来になったらどうしよう、どうしよう・・・」と言った風にあたかももうそうなってしまったかのように不安と焦りに呑まれてしまいます。
結果的に想像した望まない未来になってしまったり、多くの時間を浪費してしまったりしてしまいます。
考えないようにしよう!と言って考えないように出来るのであればそれに越したことはありません。
けれどそうは言っても考えてしまうのがネガティブ思考の方だと思います。
ですので、まずは「どうしよう、どうしよう」に気づくことから始めましょう。
感情に振り回されていたと気づくことで初めて冷静に受け止めたり、自分を理解しようとする考えが出来ます。
気づくことが出来れば、望まない未来に対して出来ることはなんなのか?実際に行動に移すという段階に入ります。
成功者にネガティブ思考の人が多いのはこのリスク回避のために何重も準備しているからと言えますね。
自分に問いかける質問を「じゃあ、どうすればいいのか」「じゃあ何をすればいいのか」と言ったものに変えるだけでも効果はあります。
ネガティブ思考を否定するのではなく、力に変えて付き合ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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